私と深海(前編)

歌:Mr.Children
リリース:1996年6月24日
参考リンク:Wikipedia

#曲名作詞作曲編曲
1Dive小林武史、Mr.Children
2シーラカンス桜井和寿桜井和寿小林武史、Mr.Children
3手紙桜井和寿桜井和寿小林武史、Mr.Children
4ありふれたLove Story
〜男女問題はいつも面倒だ〜
桜井和寿桜井和寿小林武史、Mr.Children
5Mirror桜井和寿桜井和寿小林武史、Mr.Children
6Making Songs小林武史、Mr.Children
7名もなき詩桜井和寿桜井和寿小林武史、Mr.Children

 今日のテーマは、Mr.Childrenの5枚目のアルバムである深海です。私を構成する9枚もこれで終わりです。当時は「ミスチル現象」とも称されたなんかよく分からない勢いのある時代で、多分俺とかはそれを体験した最後の世代だと思うのですが、その中でリリースされたこのアルバムは、のちのベストアルバムの解説で「ファンであるための踏み絵」と例えられた、とても重い内容のアルバムでした。それが当時の彼らにとってどんな意味を持つのかは多くの人が語っていると思いますが、正直俺にはよく分からん(そんな)ただ俺はこのアルバムめちゃくちゃ好きでした。「聞きやすいBOLEROとしんどい深海」という対比をされていたけどむしろ俺には逆。多分BOLEROの(アルバム曲の)攻撃的な雰囲気より深海の暗い雰囲気の方がよかったのかもな。ちょっと長くなったけど前半の1〜7曲目から始めましょう

 1曲目「Dive 前作Atomic Heartと同じくインストで開始です。海に飛び込む音とチェロの音。いきなり暗い。そして思ったより長い。Atomic Heartで得た300万人を全力で振るい落とそうとしとるわ。ちなみにミスチルのインスト曲は斜体で書かれる慣習があるらしい

 2曲目「シーラカンス」 このアルバムはいわゆるコンセプトアルバムで、この1〜3曲目のように曲間がつながっている曲もいくつか見られます。実質1曲目だというのに「何の意味も何の価値もないさ」と切れ気味に歌っているのがなんか好きで、「ミスチルで好きな歌詞」っていう定期スレにそれを挙げている人がいたら多分俺だと思います。ここだけ7/8拍子で変拍子なのも異質。あと冒頭のギターのフレーズですが、のちにGLAYがアルバムpure soulで発表する「3年後」という曲に意図せずそっくりなフレーズを入れてしまって、桜井さんに謝りに行ったらしい。ハハハ。確かに似てる

 3曲目「手紙」 「ゆず一家」でも同じタイトルの曲があったけど、こっちは悲しい…。話によると次の曲「男女問題は〜」の後日談的な曲だそうですよ。へー。バンドではなくギターとピアノのみが伴奏として使用されている弾き語り的な曲です

 4曲目「ありふれたLove Story〜男女問題はいつも面倒だ〜」 物語風の曲ですね。出会ってから別れるまでの。「"愛は消えたりしない 愛に勝るもんはない"なんて流行歌の戦略か?」って当時のミスチルがポップな調子で言ってるのが怖すぎるんだけど。こんなのそりゃ踏み絵って言われるわ。みたいなことを今さら思った

 5曲目「Mirror」 ベストアルバムにも収録されていて、「重いとされるこのアルバムにも実はこんな軽やかな曲が入っている」という紹介のされ方をしていました。確かに。このアルバムの中では一番素直だよね。あまり深読みせずに素直に聞こう。マイラバの「The Waters」における「ロンリーハート」っていう曲が同じポジションな気がするな

 6曲目「Making Songs 曲の断片のようなものがテープを再生するような音と共にいくつか流れるというような、これは曲なのか?3つ目くらいに流れる「てってってれっててーてれれれー」みたいなやつが(何言ってるのか全然分からない)「タイムマシーンに乗って」のデモでは?と言われていて「違うよ?」って桜井さんは答えたのだとか。最後に「この名もなき詩をいつまでも君に捧ぐ」という聞いたことのあるフレーズが現れて

 7曲目「名もなき詩 この曲になるわけだ。全14曲の中央に位置するこの曲。ここにたどり着いた時はちょっとなんというか「うおおおお」って思った。言葉を失うよね。「深海」の一部だったんだなって。これも100曲との重複なので特に語りません

 ということで前半でした。重いアルバムと言われるけどこうして聞くと意外に聞きやすいと思うんだけどな…と見せかけて後半にとんでもない爆弾があるんだけど、まあそれは次の後半で

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