私とゆず一家(前編)

歌:ゆず
リリース:1998年7月23日
参考リンク:Wikipedia

#曲名作詞作曲編曲
1四時五分北川悠仁北川悠仁寺岡呼人、ゆず
2少年北川悠仁北川悠仁寺岡呼人、ゆず
3以上北川悠仁北川悠仁ゆず
4夏色北川悠仁北川悠仁寺岡呼人、ゆず
5手紙北川悠仁北川悠仁寺岡呼人、ゆず
6心の音岩沢厚治岩沢厚治寺岡呼人、ゆず
7雨と泪北川悠仁北川悠仁ゆず

 今日のテーマは、ゆずの1枚目のフルアルバム(ミニアルバム含めて3枚目)であるゆず一家です。今までの「構成する9枚」は、改めて見ると全部が英字表記のグループ、英字表記のタイトルだったので、8枚目にしてその法則を破壊します。ゆずはこの9枚の中では一番迷っていたのですが、「私を構成する」という観点からするときっとこれになるのだろうと思いました。当時の、正確には1998年当時じゃないけど初めて聞いた時の思い出が一番強いアルバムです。では前半の1〜7曲目から始めましょう。曲多いな

 1曲目「四時五分」 四時五分というのは曲ができた時間ってWikipediaでは「要出典」になってたけど俺も聞いたことある気がするな。なんという時間に作曲してるんだ。あとは2番の「モスコミュールが大好きでした」の後ろで北川さんが何やらほざいてるのがなんか好き(ほざいてるとか言うな)よく聞き取ろうとしたことないんだけど何て言ってんのこれ

 2曲目「少年」 シングル曲です。当時の記憶があやふやなのですが、正確にはこのアルバムからのシングルカットだったらしい。イントロとサビ前でシ・ド#・レ#・ファ・ソ・ラ・シという不思議な音階、全音音階というのですがそれが出てくるのが印象的。あとシングル版とは違って間奏でネプチューンがコントしてる(笑)笑うところか?ゆず本人が出てくるカップ麺のCMもあったね

 3曲目「以上」 ゆずは2人ともにソングライターであり、基本的に作曲者がリードボーカルを取る場合が多く見られます。近年はその法則もなく交互に歌ってるパターンも見られるけど。その法則の例外、しかも「北川曲で岩沢ボーカル」というさらに珍しいパターンがこの曲です。3曲目にして「以上」っていうタイトルなのも面白いよね。このアルバム3曲目で終わりみたいじゃんか。そんなことはないか

 4曲目「夏色」 代表曲ですね。「栄光の架橋」が出るまではそれこそゆずといえばこの曲でした。話によるとライブでこの曲を演奏しなかったことは無いという、松崎しげるさんで言うところの愛のメモリー的な鉄板曲。初期の曲では意外と珍しい北川さんと岩沢さんが交互に歌う掛け合いがAメロにあり、ライブでの2番Aメロはパートを交代する時互いの名前をコールする仲良し曲でもあります。掛け合いはいいよね。同じ水曜オールナイトニッポンつながりでaikoさんと3人で歌っていたバージョンもあったはず。ネットで聞いた(ネットかよ)

 5曲目「手紙」 素朴な曲です。手紙という消えゆく文化、今は遠くの人にも即座にメッセージを送れるけれど、1998年という時代はまだ遠くの人との連絡に手紙が使われていたはず。古き良き時代なのだろうか。よく分からないけど。ただ言えることは、ライブでこの曲をするときにやる「間奏で手紙を読むパフォーマンス」は今見るとかなり恥ずかしい

 6曲目「心の音」 このアルバムの前半のハイライトだよね。名曲。最初ギターから始まって2番からリズムが入って最後ストリングスも入るという「重なっていく」パターンは、後の「新しい朝」とかでも聞けるいわゆる勝利のパターンです。バラードのね。いやーこの曲素晴らしいわってピアノでコピーしようとしたらキーがF#で黒鍵だらけだったな

 7曲目「雨と泪」 ゆずの歌詞に見られる最も分かりやすい特徴、北川さん岩沢さん両方に言えるのですが、涙を「泪」と表記するというものがあります。理由はそういえば知りません。なんでだろね?とか幸せの扉とか他の曲も常にそうなっていて、例外は知らない。この曲自体は8分の6拍子の素朴な…

 また素朴か。ということで前半でした。書いた通り、のちに複雑化していくゆずと違ってこのアルバムは素朴な曲が多い。このままでいてほしいってファンもいただろうし、多様性をよしとするファンもいたはず。俺は…両方かな。次は後半

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