59曲目はMALICE MIZERのヴェル・エール〜空白の瞬間の中で〜です。そういえば出てなかったねマリスミゼル。ここ何曲かバンドものの曲が続いていますが、彼らはその中ではいささか異色の部類に入るバンドです。いささかというかめちゃくちゃ異色というか…少なくとも俺はギターが演奏中にステージ上で舞ったり、演奏中に人形の振りをして微動だにしなかったりするバンドを他に知らない。ソフトバレエくらいしか知らない(いるのかよ他に)まあ、珍しいことは確かだと思う…ではそのマリスから1曲行きましょう
マリスミゼル。「悪意と悲劇」という物騒なバンド名の由来を持つヴィジュアル系バンドです。今や「一流芸能人」として結果発表時のリアクション芸でおなじみになっているGACKT(当時Gackt)さんがボーカルとして在籍していたことでも知られていますね。ギターのMana様とKoziさんが曲作りの中核を担っていたのですが、その割には代表曲の「月下の夜想曲」では一切ギターパートが無く、二人がステージ上で何をしているかと言えばさっき書いたように舞ったりしていました。ヤバいやつらです。他にもギターのMana様は映像メディアでは喋らない(雑誌取材は喋っていたらしい)とか、ボーカルのGacktさんは1540年生まれを自称していたとか、突っ込みどころだらけのバンドでしたが、曲としては数は少ないながらいい曲を作っていた、ような気がします
その彼らのファーストシングルにあたるのがこの曲です。やっぱこの曲が一番好きなんだよね。月下の夜想曲に比べたら知名度は少し落ちると思うのですが。何がいいかというとまずバンドっぽい。最初オルゴールみたいなイントロで始まるのですが、ドラムの一打ちを合図にツインリードギターが鳴り出します。おおおお!Mana様ってギター弾けるんだ(当たり前だろ)バンドっぽい!で、Aメロ。4分の7拍子です。なぜデビュー曲のAメロから4分の7拍子なのか。まあ変拍子は最初だけであとは4拍子なのですが、サビが終わったら突然3拍子になったりもします。ドラムも大変だったのではないでしょうか。ドラムのKamiさんはこの中では比較的普通そうなイメージの方で、音楽番組ではGacktさんと一緒に「喋る」担当でした。後に急逝してしまったのはびっくりしたな…もうずっと前の話ですね。ということで今日はこの辺にしておきましょう
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